掛布二軍監督 阪神残留で次期監督待望論 東スポWeb

今季限りで退任する阪神・掛布雅之二軍監督(62)が28日、ウエスタン・リーグ今季最終戦の広島戦(甲子園)でラスト采配。“たった2年間”の縦じまユニホームに別れを告げた。今回の退任は契約期限満了や世代交代だけでなく金本監督との「野球観の違い」も影響したが、それでも来季からは坂井オーナー付のフロント職が決定。退団を選ばずに“残留”したことでチーム内の掛布シンパやOBからはこんな声が…。

前日27日に続いて背番号31を目に焼き付けようと徹夜組を含む7131人のファンがスタンドに集結した。報道陣、関係者は100人以上、テレビカメラも8台と二軍戦とは思えないフィーバーぶりで、試合は藤浪の力投と打線が爆発し、今季最多得点の16―4で快勝。フィナーレを飾った。

試合終了後、鳴り響く“カケフコール”をバックに最後のあいさつを行った掛布監督の言葉は“絶妙”だった。今回の電撃退任が選手の自主性尊重型の掛布監督と、追い込み系スパルタ主義の金本監督との「野球観の違い」が原因と指摘される中「2年間の感想? ちょっと短かったかな」といきなり本音をポロリ。そして「若い選手は確実に力をつけてきている。上からの目線での指導は絶対にしてはいけない、選手と同じ目線で同じ汗をかいてやってきた。だから、ちょっとやさしい監督だったのかもしれません」と意味深なコメント。さらには熱狂的な掛布ファンに対して「私はここで“一度”ユニホームを脱ぎますけど、今後は一軍の野球に注目してもらえたら。熱い声援を送ってほしい」。“一度”というセリフにファンは今後への想像をかき立てられたはずだ。

選手からの胴上げを掛布監督は「優勝した勝者や現役引退した時でするもの。自分はその立場ではない」と“ミスタータイガース”としての美学を貫いて拒否。改めて若手ナインに「誰も助けてはくれない。自分で何事も解決し、一人で強くなれ、と言いたい」とハッパをかけ、背番号31の後継者についても「2年では見つからず育てられなかったが(誰もが)可能性はあるし、そういう選手が出れば素晴らしいこと」と熱望した。

今後は坂井オーナーをバックアップするフロントの要職に就くことが決定しているが、退団ではなく“残留”となったことでチーム内の“掛布シンパ”や生え抜きOBは大喜びでいる。「辞めずに球団に残ったことで次に向けたチャンスが生まれる。社長以上に人事に影響を持つオーナーのそばに、これからはいるわけだから次期監督を静かに目指していけばいいんじゃないか」とはシンパの一人。ある大物生え抜きOBも「来年、再来年、金本監督がどんな成績を残すかは分からないから、残っていれば次の監督のチャンスはあると思う。今、62歳といってもまだ若い。だいたい掛布が二軍監督だけで終わることがおかしいだろう」という。皆、未来の一軍の将になることを願い、なかには直接、本人にそんな話を伝えたOBもいるほどだ。

本社の阪急阪神ホールディングスの意向もあるし、今後どうなるかは現時点ではわからない。だが、多くの虎ファンもまた将来の「掛布一軍監督」を期待しているのも事実だ。掛布監督は親しい関係者に「やりたかったことは残っている。気力はうせてないよ」とユニホームへの愛着を口にしているという。いったんはスーツ姿のフロント職に戻るが、いずれ再びその存在がクローズアップされる可能性は十分ありそうだ。

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