阪神・ドリス「僕だけじゃなく、60試合を投げている人がいて、ブルペン陣としてチームに貢献できている。みんな疲労もあると思うけど、それもシゴト。いいシゴトができている」

(セ・リーグ、DeNA4-4阪神=延長十二回規定により引き分け、23回戦、阪神13勝9敗1分、27日、横浜)最強リリーフ陣にアッパレ! 阪神はDeNAと延長十二回4-4で引き分け、クライマックスシリーズ(CS)のクリンチナンバーを「1」とした。打線が好機を何度もつぶす中、執念継投でゼロを続け、最後はラファエル・ドリス投手(29)が2回0封。プロ野球史上初、60試合以上登板投手が同一チームに5人、誕生した。

執念だった。金本虎が誇る最強リリーフ陣が、2位を狙って襲いかかってくるDeNAの強力打線を必死に食い止めた。先発の秋山が4回で降板後、五回から8イニングを6投手でしのぎ、CS進出へ“M1”とした。

「勝ちに等しい。この2日間の完封負け(24、25日の甲子園でのDeNA戦)からするとよく追いついたと思う。リリーフもよく投げてくれた」

4時30分の死闘。金本監督は、雨に打たれながらも耐えた救援陣を絶賛した。負ければ3連敗でベイと2・5差、4位巨人とも3・5差となる大ピンチ。打線が14残塁とはいえ、二回までの0-4の展開を思えば、まさに勝ちに等しかった。

4-4の延長十一回からは守護神ドリスがマウンドへ。今季2度目のイニングまたぎも、何の。60試合目の登板を2回無安打無失点で飾り、先に投げていた岩崎、桑原、高橋、マテオと、日本球界初の“60試合クインテット”が誕生した。

「僕だけじゃなく、60試合を投げている人がいて、ブルペン陣としてチームに貢献できている。みんな疲労もあると思うけど、それもシゴト。いいシゴトができている」

試合後、満足そうに振り返った。ここまで4勝4敗35セーブ、防御率2・55。ヒヤヒヤで試合を締めることもチームの勝ちを消してしまうこともあった。だが「シゴト」という日本語を覚え、責任の大きさを改めて胸に刻んだ。グラブの位置を腰付近から胸元に変えるなど「何か変えてみようと思ったんだ」と工夫を凝らして戦っている。

ドミニカンコンビのマテオも、球にキレを出すためトレーナーに「メニューを作ってくれ」と頼み、腹部周りをスリムにする特別プログラムを実施中。最強の5人-。そして、そんなブルペン陣をまとめているのが、が37歳の藤川だ。

金村投手コーチも「球児(藤川)が一番、ブルペンの立役者。あれだけの投手でもビハインドで投げたり、『僕が行きますよ』と言ってくれる」と称える。試合前、ケータリングの量が少ないと見るや、若手の分も自ら出前を注文。練習態度を見て「ちゃんとやれよ。笑い事ちゃうぞ!」と叱責したこともあった。

この日も九、十回とイニングをまたぎ、2回をゼロ封。「まだ終わっていない。最後まで戦い抜くことなんでね」と表情を緩めることはなかったが、これで50試合に到達。50試合以上登板が同一チームに6人も史上初と、W快挙となった。

「本当、お疲れさんという感じ。12回、よく頑張ってくれました」と金本監督。歴史を刻んだ6投手を全員つぎ込んだ執念ドローで、CS進出はもう目の前。CS突破、そして下克上日本一へ。過去に例をみない猛虎のリリーフ伝説は、まだまだ続いていく。 (西垣戸理大)

六回に登場し、1回無失点の阪神・桑原「ゼロに抑えられたのはよかった。(60試合以上登板が5人になり)みんなで頑張ってきたので、あと少し、みんなで頑張り抜ければ」

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170928/tig17092805040016-n1.html