阪神・狩野「17年間のプロ野球生活がきょう終わります。たくさんの阪神ファンのみなさま、本当に大きな声援ありがとうございました。この大声援はぼくの一生の宝物ですし、自慢していきたいと思います」

(ウエスタンリーグ、阪神4-4広島=九回規定により引き分け、27日、甲子園)甲子園に駆けつけた6805人の虎党が、最後の雄姿を見守った。プロ野球生活すべてを虎にささげた狩野は、最後まで聖地を沸かせた。

「17年間のプロ野球生活がきょう終わります。たくさんの阪神ファンのみなさま、本当に大きな声援ありがとうございました。この大声援はぼくの一生の宝物ですし、自慢していきたいと思います」

「4番・DH」で出場し、二ゴロ、三振、二飛だったが、八回の4打席目に魅せた。同じくこの試合限りで引退した、広島の江草がマウンドへ。阪神時代にはバッテリーを組んだ盟友と全球直球の真剣勝負。その一挙手一投足に聖地が沸いた。

4球目、左翼線へ痛烈なライナーを弾き返し、二塁打。大歓声の中、マウンドへ向かうと、がっちりと握手を交わした。

九回二死からは捕手として扇の要に座った。マウンドには、今季限りで引退する先輩、安藤-。堂林を空振り三振に仕留めた。

「最後をキャッチャーで終われたのは、よかった」

強打の捕手として期待されながら、2010年11月に椎間板ヘルニア除去手術を受けた。外野手へ転向したが、捕手にもこだわってきた。結果、再発。12年のシーズン後には育成契約へ。ドン底から這い上がり、13年7月に再び支配下を勝ち取った。選んだ背番号は、崖っぷちを意味する「99」。以降は野手として活躍したが、波瀾万丈の野球人生を「4番・捕手」で、終えた。

「これから先、17年間で学んだことを頭に入れて、苦しいときこそ笑顔でやっていきたいと思います」

虎一筋17年-。万雷の拍手の中、ともに戦ってきた仲間に胴上げされ、宙を舞った。そして、慣れ親しんだ甲子園に、笑顔で別れを告げた。 (原田遼太郎)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170928/tig17092805030002-n1.html