阪神・メッセ「本当に久々の登板で、特に1イニング目なんて興奮して力が入ったけど。たくさんのファンの前で投げられて、よかった」

(ウエスタンリーグ、阪神4-4広島=九回規定により引き分け、27日、甲子園)わずか48日…驚異のスピードで実戦復帰だ! 右足腓骨骨折から復帰を目指す阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が27日、ウエスタン・広島戦(甲子園)に先発。2回1安打無失点で、クライマックスシリーズ(CS)登板へさらに前進した。また狩野恵輔外野手(34)は「4番・DH」で引退試合に臨み、5打数1安打。九回二死からは安藤とバッテリーを組み、スタンドを沸かせた。

メッセンジャーが本当に帰ってきた。8月10日の巨人戦(東京ドーム)で右足に打球を受け、腓骨を骨折してから、わずか48日-。甲子園のマウンドに立つと、最速149キロをマークするなど、2回1安打無失点だ。

「本当に久々の登板で、特に1イニング目なんて興奮して力が入ったけど。たくさんのファンの前で投げられて、よかった」

一回は1安打2四球。それでも二死一、二塁のピンチを右飛で切り抜けると、二回は先頭の高橋大を112キロのカーブで空振り三振。続く木村の一ゴロでは軽快にベースカバーに走るなど、きっちりと三者凡退だ。

8月11日にナインに「投げられるようになるまで、がんばってくれ」とエールを送り、帰阪。16日に米国に帰国して手術を受け、鳴尾浜でキャッチボールを再開したのは29日。そこから順調に…いや、驚異的といえる回復力で、ここまでたどりついた。

この日、全体練習が始まる午前9時より早く室内練習場へ足を運ぶと約30分間、汗を流した。そしてイヤホンで大音量の音楽を聴きながら、集中力を極限にまで高め、練習に向かった。復帰にかける思いが、体からにじみでていた。

一回を投げ終えたところで、掛布2軍監督から「一回でやめておこうか?」と聞かれたが、「いける」と即答。指揮官は「日本人より日本人的だね。痛いとかかゆいとか言わないし、熱いハートを持っている。公式戦で投げられたのはよかった」と目を細めた。

もちろん、まだ万全ではない。「体重が乗ってないところがあった。上の判断だが、もう1回、下で投げたほうがいいと僕は思う」と掛布2軍監督。慎重に段階を踏んでいくが、最終戦となる10月6日の中日戦(甲子園)での1軍復帰は、はっきりと見えてきた。

横浜で報告を聞いた金本監督は「それまでの努力がよかった。最終戦で投げるかも」と改めて示唆。本人も腕をぶした。

「そこ(最終戦)を目標にやってきたし、きょうの登板は、大きな1歩。しっかりリハビリもして、変わらずそこを目指していきます」

現在、チームは先発の駒不足が深刻。CS進出は濃厚でも、ポストシーズンの戦いには多くの不安が残っている。「10・6」からCSへ-。頼もしい大黒柱が、下克上日本一へのシナリオを描く。 (竹村岳)

メッセンジャーについて阪神・香田投手コーチ「よかったみたいだね。非常に明るい材料。CSに向けて、ランディが(先発に)入ってくるとありがたい。(10月5、6日での1軍復帰は)あした(28日)足の状態を見て、1つ1つクリアしていけば、そういうことも考えられる」

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170928/tig17092805010015-n1.html