阪神・糸井、甲子園での試合前練習では報道陣から患部の状態を問われ「…いてーよ!!」杉本1軍チーフトレーナーは「(死球は)大丈夫じゃないかな」

(セ・リーグ、阪神0-2DeNA、21回戦、阪神13勝8敗、24日、甲子園)ぐっと唇をかみ、一塁へと足を進めた。痛みを上回る気迫が、糸井を奮い立たせた。0-2の七回一死走者なしで今永の143キロ直球が右手付近を襲った。甲子園を包む、ざわ…ざわ…という不穏な空気。何度か手を気にするそぶりをみせたが、それでも、最後までグラウンドに立ち続けた。クライマックスシリーズ(CS)出場は目前。ベンチに退くわけにはいかなかった。

前日23日のヤクルト戦(神宮)では六回の守備では飛球に対して、二塁の植田との交錯を回避しながらも、捕球体勢が間に合わず、右手に直撃。試合中に病院に直行するというアクシデントに見舞われた。

ただ、この日午前には何もなかったような顔で東京駅に姿をみせると新幹線で帰阪し、痛めているはずの右手でキャリーバッグを引いた。甲子園での試合前練習では報道陣から患部の状態を問われ「…いてーよ!!」とかえしたが、その右手にはしっかりとバットを携えていた。フリーで快音連発。これが超人だ。

2点を追う八回二死一、二塁で投ゴロに倒れるなど3試合ぶりに3打数無安打に終わったが、試合後、杉本1軍チーフトレーナーは「(死球は)大丈夫じゃないかな」と軽傷との見方を示した。7試合ぶりの甲子園での勝利へ、超人の力は必要不可欠だ。(新里公章)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170925/tig17092505020002-n1.html