阪神・ドリス「始めは負けていて投げる展開ではなかったけど、いつでもいける準備はしていたし、それをしていないといけない。それができて、勝ってよかった」

(セ・リーグ、広島5-7阪神、25回戦、広島14勝10敗1分、21日、マツダ)真っ赤に染まったマツダスタジアム。今季、何度も苦しめられてきた鯉の本拠地の“呪縛”を、虎の守護神がついに断ち切った。ドリスが1回をゼロ封。ヒヤリとさせながらも最後を締め、9月1日以来、リーグトップのセーブ数を「35」に伸ばした。

「始めは負けていて投げる展開ではなかったけど、いつでもいける準備はしていたし、それをしていないといけない。それができて、勝ってよかった」

ホッとした表情だ。ようやく広島の地でチームの勝利を守りきった。7-5の九回。6番手でマウンドに上がると、先頭のメヒアを遊ゴロ。バティスタに四球を与え、嫌なムードが漂い始めたが…。ワンバウンド投球の間に二塁を狙ったバティスタを梅野が刺し、女房役の強肩にも助けられると、代打・西川を144キロのフォークで空振り三振に斬った。

今季はマツダと、とことん相性が悪かった。試合前までで5試合0勝2敗、防御率は12・27。35セーブ中、マツダではやっと2セーブ目だ。4月1日の開幕2戦目は延長十回に安部にサヨナラ打を許し、8月3日は九回に3点差を追いつかれ、自力Vが初消滅。そして9月5日。九回に福留の逆転17号2ランが飛び出した13分後に、またも安部に逆転サヨナラ2ランを被弾した。

雪辱の思いはマテオも同じだ。ドリスの悪夢翌日の9月6日、八回に3失点し、追いつかれた。マツダではそれ以来の登板。八回1イニングを2奪三振でぴしゃりと抑え「自分もいい感じで投げられた。みんながいい仕事ができるよう続けたい」と胸を張った。

両助っ人とも、試合前練習では片山ブルペン捕手らを相手に立ち投げで調整する。「センパイ」「コウハイ」などの日本語も覚え「マタ、アシタネ」と流ちょうに話せるまでに成長したドリスは首脳陣やスタッフと話しながら、日々、課題を修正。同じ失敗は、何度も繰り返せなかった。

カープ強力打線を相手に五回から岩崎、藤川、桑原とつなぎ、マテオ、ドリスで圧巻のノーヒットリレー。もう心配はいらない。苦手を克服したリリーフ陣が、真っ赤に染まるCSでも、鯉の前に立ちはだかる。(西垣戸理大)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170922/tig17092205030011-n1.html