阪神・福留「相手がどういう形でも関係なく、しっかり粘って勝ちにつなげることができたのは、選手にとって自信になるし、いいことだと思います」

(セ・リーグ、広島5-7阪神、25回戦、広島14勝10敗1分、21日、マツダ)高くそびえ立つ赤い壁に、福留がひと振りでヒビを入れた。3試合ぶりに4番に入った主砲の19打席ぶりの快音が火をつけ、六回に一挙4得点。同点においつき、カープにひと泡吹かせた。

「相手がどういう形でも関係なく、しっかり粘って勝ちにつなげることができたのは、選手にとって自信になるし、いいことだと思います」

淡々と話す横顔に充実感がにじんだ。1-5の六回。先頭で、大瀬良の外角低め130キロをしぶとく左前に運んだ。12日の巨人戦(甲子園)の第2打席に右前打を放って以来のHランプを灯すと、ここから打線がつながった。

一死一、二塁から大和、二死後に代打・伊藤隼の適時打で2点差に詰め寄って、今季ここまで阪神戦4戦3勝(無敗)だった大瀬良をマウンドから引きずり下ろした。

さらに2番手の九里も攻め立て、俊介の遊撃への適時内野安打で1点差とし、二死満塁から糸井の一ゴロ失策で、一回につけられた5点差を、ついに追いついた。

二、三回は2打席連続四球で出塁し、チームの勝利のために最善を尽くした福留。試合前の打撃練習でも白木と焦げ茶のバットを使い分けるなど、微妙な感覚の修正に努めている。

V逸から練習を開始した19日。円陣を組んで檄を飛ばした金本監督から「いいね? 孝介?」とあえて名指しされた。主将として、主砲として。「自分たちの野球をやって、早く2位を固める」と誓った40歳が、きっちりとバットで応えた。CSに向けても、価値ある逆転勝利。この日は“脇役”に徹したが、つないでよし、返してよしの不惑のスラッガーは、本当に頼りになる。(新里公章)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170922/tig17092205020007-n1.html