阪神・中谷「(本塁打は)よかったです」片岡打撃コーチ「(中谷は)節目というより、こういう優勝を争うようなところで打ったことが大きい」

(セ・リーグ、阪神2-3広島、24回戦、広島14勝9敗1分、18日、甲子園)黄色と赤に染め分けられた甲子園。虎党の歓声と鯉党の悲鳴が交錯する中、中谷の放った打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンに飛び込んだ。王者に一矢報いる、意地の20号ソロだ。

「追い込まれてしまったので、強引にならないことを意識して打ちにいきました。打った瞬間の感触はよかったのですが、入るとは思いませんでした」

0-2の四回一死走者なし。フルカウントから野村の真ん中低め137キロを振り抜いた。19号を放った6日の広島戦(マツダ)から出場8試合ぶり。日本選手の生え抜き右打者としては2006年の浜中治(現2軍打撃コーチ)以来、11年ぶりの20本塁打に到達した。

二回には中前打と今季2個目の盗塁を決め、22度目のマルチ安打と気を吐いた。右翼から左翼へ浜風の吹く甲子園では左打者は絶対不利。だからこそ右の大砲育成はチームの至上命題だったが、ようやく「20発」をクリアする若虎が誕生した。

高卒6年目を終えた昨秋。一度はオフの球団の強化指定選手からは外れていたが、金本監督はあえて、再び球団管理のもとでのトレーニングメニューを課した。もっとできる! そんな期待をかけるからこそだ。

だからこそ試合後も、指揮官は「中谷なんか、20本ってみんな騒いでいるけど、もっと取り組む姿勢を変えていけば、もっと打てると思う。伸びしろはあると思うし、あとは彼次第でしょう」と手厳しい。決して、手綱は緩めない。

中谷も「(本塁打は)よかったです」と話しながら、その表情は一切緩んでいなかった。目の前で許した胴上げに燃えないわけがない。やり返す。CSで、来季で-。それだけだ。 (新里公章)

阪神・片岡打撃コーチ「(中谷は)節目というより、こういう優勝を争うようなところで打ったことが大きい」

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170919/tig17091905030005-n1.html