死球病の藤浪は再生できる!池口法主「メンタル鍛えれば世界一の投手に」 東スポWeb

今季まだ3勝と不振の阪神・藤浪晋太郎投手(23)が、もがき苦しんでいる。死球から崩れる悪癖を克服できず、13日に今季4度目の二軍落ち。2位確保を目指すチームをよそに試練の日々が続いているが、そんな“悩める右腕”に救いの手が差し伸べられていることが分かった。金本知憲監督(49)の恩師で“炎の護摩行”でも知られる鹿児島・最福寺の池口恵観法主(80)がついに「藤浪再生」に名乗りを上げた。

藤浪にとって今季は最悪の年に違いない。昨季自己ワーストの7勝に終わり、初の減俸を経験したものの「文句のつけようのないくらいの成績を残したい」と雪辱に燃えながら、シーズンが幕を開けると大不振に突入した。悪夢の始まりは今季初登板の4月4日のヤクルト戦(京セラドーム)で畠山に頭部付近への死球を与えたこと。乱闘騒ぎに発展したこの一件から、特に課題である右打者への制球難を克服できず“死球病”は深刻になった。

5月27日には首脳陣から初めて不振による無期限の二軍再調整を通達され、試行錯誤を繰り返した。だが、7月2日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ球場)では右打者の石垣への頭部死球で危険球退場。一軍復帰した8月16日の広島戦(京セラドーム)では投手の大瀬良に死球を与えるなど結果を出せず、翌17日に二軍落ち。その後、一軍に戻ったが、前回12日の巨人戦(甲子園)でも坂本への死球をきっかけに崩れ、4回途中4失点でKOされ、翌13日に今季4度目の二軍降格となった。

長引く藤浪の不振にはOB、評論家の間からは「イップス説」もささやかれるなど、何かと騒々しい。そんな藤浪の身を案じ再生に名乗りを上げたのが池口法主だ。「藤浪君が非常に心配。実は金本監督からも相談されているので余計にそう思うんです。藤浪君の不振原因はメンタル。もともと精神的に弱い選手ですから。監督に『一度、私に預けてみたらどうか』と言っているんです。私のところに来れば問題は解決します。藤浪君よりも気の弱かった(広島の)新井を見ていますから大丈夫。必ず復活させてみせます」

藤浪を気にかけるのには、池口法主ならではの思いがある。「私が見てきた金本も新井も立派な成績を残し、今も球界を盛り上げてくれているが、藤浪君は彼ら以上の才能がある。(日本ハムの)大谷翔平君よりも才能がある。藤浪君はいずれ世界一の投手になる選手ですよ。だから、球界のためにも立ち止まっているわけにはいかないんです」と話す。最高の逸材をこのまま埋もれさせるわけにはいかないというのだ。

池口法主といえば“炎の護摩行”で知られるが、藤浪のメンタルの弱さを克服するためにはまず引き出しを増やすことだという。

「チーム内の人間関係、周囲の重圧、プライベートの問題など原因はすべてにある。それぞれの問題に対処できるメンタルを身につけないといけない。例えば以前、金本が一番悩んでいたのが人間関係だった。まずは原因を見つけることが大事。そこから解決法を教えて実践さえしてくれればいい。そこから大舞台でも動じないメンタルの強化を徐々にやっていけばいい」と再生プランを明かした。

池口法主の名乗りには球団サイドも歓迎だ。「(藤浪は)個人的にもいろんな取り組みが必要だし、メンタルを鍛える方法を探ってみるのもいい。あの金本監督だって現役のころは自分の足りないところを補ったり、問題点を解決するためにいろいろやっていた。取捨選択をすればいいわけだから、興味のあるものや先輩が推奨するものをやってみるのもいいと思うし、いろんな話に耳を傾けるのはいいこと」(チーム関係者)

今シーズンは残りわずか。現時点で藤浪にクライマックスシリーズでの登板があるかどうかは未定だ。目下、成績は3勝5敗の身。本人は「(再び二軍に)落とされたのは仕方ない。切り替えてやっていく。一生懸命に投げていくだけです」と前を向いているが、思わぬところから届いた救いの声をどう聞くか。