阪神・金本監督、大山について「チャンスでも平常心でいけるというか、やっぱり大したものだと思いますよ」「軸がブレず、体の力をちゃんとバットに伝えた打ち方ができている」

(セ・リーグ、阪神9-2中日、22回戦、阪神14勝8敗、2日、甲子園)これぞ4番の仕事だ。2試合連続で打線の真ん中に座ったドラ1・大山が、球団史上、2リーグ分立後では初となる新人4番本塁打で、一気に流れを引き戻した。

「点を取られた後だったので、出塁することを考えて積極的に打ちにいったことが、いい結果につながってくれたと思います」

イレギュラーによる不運な適時打で2-4と迫られた直後の三回一死。小熊の初球、142キロ直球をコンパクトに振り抜いた。左翼席に飛び込む出場10試合ぶりの6号ソロで竜を突き放した。

4番の重圧をものともしない2戦連続の打点。金本監督はそのメンタルを「チャンスでも平常心でいけるというか、やっぱり大したものだと思いますよ」とたたえた。

いまやルーキーらしからぬ存在感を醸し出しているが、素顔は1年目の22歳。そんな若虎が「懐かしいですね。めっちゃ使ってました」と思い出すのは、地元茨城の方言“もやい”だ。

「ダサい」に近い意味の方言で、水戸市付近でよく使われている。日常的に「あいつ、もやっ!」などと使うようだが…。「今思うと恥ずかしいですね…。最近はあんまり使わなくなりました」と照れ笑い。関西での新社会人生活にはまだまだ慣れないが、言葉は進化中!? 少なくとも“もやくない”大山のめざましい活躍は、地元にも届いている。

先発出場を続けているここ5試合は、15打数5安打で打率・333。指揮官が「軸がブレず、体の力をちゃんとバットに伝えた打ち方ができている」と目を細めれば、片岡打撃コーチも「見逃し方だったり、きわどいボールをファウルにできるまでになっている」と打席でのタイミングの取り方を絶賛した。

重責とともに開花しつつある、その才能。「あの展開で、1点取るか取らないかで、全然違うので」と大山。静かに振り返るその視線はグッと前を向いた。これからも、ここぞで一本。歴史的な4番打者として、頼もしく打線を牽引する。 (箭内桃子)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170903/tig17090305040008-n1.html