阪神・秋山「きょうも中継ぎの方が投げた。うれしい気持ちよりも、もっと投げられるようにしたい」坂本「すごく調子がいいわけではなかったですが、ランナーが出ても、気持ち切り替えてしっかりできていました」

(セ・リーグ、阪神1-0ヤクルト、24回戦、阪神17勝7敗、31日、甲子園)来た~! ついに5・5ゲーム差!! 阪神は秋山拓巳投手(26)がヤクルト相手に7回無失点の力投。1-0で勝利し、12勝目を挙げた。貯金も今季最多の15。ハーラートップの菅野(巨人)に1差に迫った頼もしい右腕に導かれ、9月も首位広島を猛追する!!

七回二死二塁、代打・大松のバットが空を切る。地鳴りのような虎党の大歓声を浴び、マウンドの秋山が豪快なガッツポーズを決めた。7回7安打無失点。毎回のように走者を出しながらも粘りの投球を見せ、自身6連勝でチーム単独トップの12勝目を手にした。

「いや~もう、本当にずっと走者を背負ってしんどい投球でしたけど、粘り強くゼロで抑えることができました」

お立ち台で頭をかいた。三者凡退は四回のみ。何度もピンチを迎えながら、本塁だけは踏ませなかった。二回には二死から中村に右前打。続く荒木の飛球を坂本が落球(記録は失策)し、一、三塁とされるが、西浦を二ゴロに斬った。

ヒットを打たれても粘れるのは抜群の制球力ゆえだ。この日も四球ゼロで、今季は132回1/3で四球は11個。規定投球回に到達している両リーグの投手で最も少ない。時に簡単にストライクを取りにいきすぎて痛打されることもあり、本人は「僕のよくないところでもある」と苦笑いもするが、金本監督は「みていて、一番の安心かな、四球を出さないというのがね」と信頼を寄せた。

気がつけばウイニングボールも12個まで増え、リーグトップの菅野(巨人)の13勝に1差。最多勝も視野に入る。登板数も自己最多をまた更新する20試合目。場数を踏むたび、成長してきた。

五回は一死一塁からブキャナンのバントを捕球し素早く二塁へ。華麗なフィールディングで封殺した。バント処理はこれまで苦手としてきた分野。だが意識と練習の反復、そして実戦の中で確実にスキルアップ。ベンチに戻ると「試合で初めてできた…」と驚いていたという。1つ1つ過去の自分を越えて、虎投の中心へと成長していく。

「きょうも中継ぎの方が投げた。うれしい気持ちよりも、もっと投げられるようにしたい」

周囲も見渡せるようにもなった26歳。いまや虎に欠かせない力だ。次回登板予定は9月7日。今季初の広島戦(マツダ)で、進化を証明する。 (西垣戸理大)

秋山について阪神・香田投手コーチ「ランナーを出しながらではあったが、粘り強く彼の持ち味を十分に出してくれた」

阪神・坂本は秋山とのコンビで6勝0敗「すごく調子がいいわけではなかったですが、ランナーが出ても、気持ち切り替えてしっかりできていました」

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170901/tig17090105030005-n1.html