阪神・北條「ノーヒットだったし、先頭打者として何とかしようと。リズムよく投げられていたので、狙い球を絞って、それ以外は振らない意識でした」

(セ・リーグ、巨人6-0阪神、19回戦、巨人11勝8敗、27日、東京D)積み重なる三振と凡打。大記録の予感が漂い始めた六回、北條のバットが停滞した空気を切り裂いた。打球はグングンと伸びて左中間フェンスを直撃。畠からこの日ただ一人、安打を放った。

「ノーヒットだったし、先頭打者として何とかしようと。リズムよく投げられていたので、狙い球を絞って、それ以外は振らない意識でした」

巨人のD2位ルーキーの直球の前に五回まで無安打8三振。六回が始まる前には、ベンチ前で円陣を組んだ。力投する同期入団の藤浪を援護したい。改めて気合を入れ直して打席に立った。

フルカウントから135キロスライダーに食らいついた。「追い込まれてからは粘ることだけ意識して、塁に出ることだけを考えていた。高めに浮いてきた球を一発でとらえられてよかった」。得点には至らなかったが、初対戦の相手からノーヒットノーランを阻止する二塁打で見せ場を作った。12試合連続安打で、自己最長も更新した。

何とかしたい気持ちは守備中にも表れた。藤浪が制球を乱すと、すぐさまマウンドへ歩み寄り、声をかけた。1年目から1軍でバリバリ活躍した右腕に「悔しいけど、しようがないです」とライバル心を燃やし、追いつけ追い越せでやってきた。今、その“目標”だった仲間がもがいている。手を差し伸べ、必死でサポートした。

 「何試合(連続)とか関係なく1打席1打席、内容のある打席にしていきたい」

打ち続ければ、確かに前に進める。自分も、藤浪もそう。信じて、またバットを振る。 (竹村岳)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170828/tig17082805030005-n1.html