阪神OB「同じ投手に何度もやられている。『今度こそは打てる』と強がるだけでは、ズルズルと続いてしまう。いい意味で相手の力量を認めて区切りをつけること」

苦手意識払拭まではいかなかった。阪神は25日の巨人戦で、6連敗中の相手先発・田口と対戦。2回までに3点を奪い優位に立ったが、5回に先発の青柳、救援した岩崎が崩れ5失点。結局、苦手の左腕に9安打を浴びせたものの連敗は「7」に伸びた。

試合後、金本知憲監督(49)は「(田口から)もう1、2点欲しいところでしたが…いつもいつも打てるワケじゃない」と短く総括し会見を切り上げた。巨人との対戦は残り8試合。田口のほかにも右腕・マイコラスに3敗(1勝)と苦戦している。

また、3位につけている横浜DeNAでは、ドラフト1位左腕の浜口に分が悪く3敗を喫し、防御率0・93とお手上げの状態だ。

巨人もDeNAも、ペナントレース最終盤のみならず、10月のクライマックスシリーズで再戦する可能性がある。短期決戦で相手に苦手投手がいるのは致命的といえる。

片岡打撃コーチは「(田口に対し)6連敗中にはできなかったことが今回はできた。次につながる内容は見せてくれた」というが、その具体的な中身は教えてくれなかった。

球団OBは「同じ投手に何度もやられている。『今度こそは打てる』と強がるだけでは、ズルズルと続いてしまう。いい意味で相手の力量を認めて区切りをつけること。その上で、一塁走者の仕掛けを早めにするなどの工夫が必要だ」と提言。

先発投手が6回以上を投げて自責点3以下に抑えることを、勝敗に関係なく“クオリティスタート”と呼んで評価するが、「打線も同じ。やみくもに1点でも多く取る、ではなく『4得点せよ』と具体的で実現性の高い目標を掲げることが有効」と話す。虎の“三大鬼門”克服に残された時間は少ない。(山戸英州)