阪神・ロジャース「難しく考えていたので、冷静さを失っていたんだ。シンプルに、思いきっていこうと思った。いいスイングができたと思うね」「やっぱり打てるのはいいこと。気分がいいね」

(セ・リーグ、巨人4-8阪神、18回戦、巨人10勝8敗、26日、東京D)飛び込んだ右翼・長野のグラブをかすめ、鋭い打球が右中間を破った。肩を揺らして到達した二塁ベース上で、大きく息を吐いた。糸井の先制3ランの余韻が残る東京ドームで、ロジャースが“プチ冬眠”から目覚めを告げる2点二塁打だ。

「難しく考えていたので、冷静さを失っていたんだ。シンプルに、思いきっていこうと思った。いいスイングができたと思うね」

4番の仕事を果たし、白い歯がこぼれた。二回二死一、二塁。1ボールから谷岡の143キロを素直にはじき返した。

「取り返す気持ち」があった。一回一死一、三塁の先制機で、変化球に空振り三振。悔しさを、すぐさまバットで晴らした。七回にも一死から左翼線へ二塁打を放ち、代走を送られてお役ご免。この一打が貴重な追加点のおぜん立てとなった。2安打2打点。出場7試合ぶり、今季7度目のマルチを記録した。

初体験のじっとりした日本の夏。打率が2割5分を切り、前日の巨人戦のスタメンを外れるなど、ここ最近はベンチスタートも…。それでも、どんなときでも下は向かない。「ロジャース選手はカメラを向けると、どこにいてもすぐに視線をくれます」とは球団スタッフ。悩んで苦しんで、どんより…とはならない。常に視線は上だ。これがパンダ流の“ルーチン”。スタメン出場すれば、これで3試合連続安打だ。

「やっぱり打てるのはいいこと。気分がいいね」

勝負の終盤戦。頼もしい男に、愛きょうたっぷりの笑顔と打棒が戻ってきた。

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170827/tig17082705030014-n1.html