阪神・秋山「今年1番状態が悪かったので、何かしないと」と、二回からセットポジションでの投球に変更「バレンティンの一発以外は(坂本)誠志郎のリードに応えられた」

(セ・リーグ、ヤクルト3-6阪神、21回戦、阪神14勝7敗、24日、神宮)本来の秋山はそこにいなかった。自慢の制球は乱れ、逆球が目立つ。いつもの球威もない。それでも勝った。8回を5安打3失点で今季11勝目。自身最長の5連勝で負傷離脱中のメッセンジャーに並ぶ、チームトップの勝ち星を手にした。

 「立ち上がり本当、どうなるのかなというような内容でした。野手の方から早めに援護してもらったので、ここで頑張らないと、という気持ちで、強く投げることができました」

ヒーローの登場に神宮の虎党が沸くなか、少し不満そうな表情で振り返った。言葉通り、不安定だった。1-0の一回、先頭の坂口に中前打。一死後、バレンティンには左前打で一、二塁と得点圏に走者を背負った。山田は平凡な内野ゴロで6-4-3の併殺となるはずが、二塁手・上本が一塁へ悪送球。味方の適時失策で同点とされたが、ボール自体も甘かった。

そこで工夫を見せた。「今年1番状態が悪かったので、何かしないと」と、二回からセットポジションでの投球に変更。右腕がより体の近くを通り、コンパクトに振るイメージに修正した。5-1の三回二死一塁からバレンティンに2ランを被弾するが、「バレンティンの一発以外は(坂本)誠志郎のリードに応えられた」と、その後はゼロを並べた。

悪いなりの投球でゲームを作る。今年、秋山が成長したポイントだ。香田投手コーチも「彼の強み」と評価する。身につけた修正能力。勢いだけじゃない。本当の意味で1軍のローテーション投手に仲間入りだ。

「メッセの存在は大きいので背負えないですけど、昨日、一昨日と中継ぎの方が多く投げていたので、(負担を減らす)長いイニングを投げるということはできた」

エースの代わりにはなれない。だが、自分なりの投球でチームを引っ張ることはできる。秋山らしさを忘れず、虎投の先頭に立つ。 (西垣戸理大)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170825/tig17082505030010-n1.html