天国から地獄…阪神・中谷、同点弾も“バンザイ”拙守から痛恨失点 サンケイスポーツ

(セ・リーグ、ヤクルト5x-4阪神、19回戦、阪神12勝7敗、22日、神宮)阪神はヤクルトに4-5で今季4度目のサヨナラ負けを喫して、連勝が4で止まった。中谷将大外野手(24)が四回にチームトップタイとなる14号ソロを放つも、直後に痛烈な打球を“バンザイ”するミス(記録は二塁打)。首位広島も負け、8・5ゲーム差は変わらなかったのが救い。天国と地獄を味わった屈辱を糧に、やり返してみせる。

フェンスまで転がったボールを拾う。必死で投げ返した中谷だったが、一瞬だけその場にしゃがみ込んだ。弾丸のような打球に突き破られて、悔しすぎる“バンザイ”。一時同点弾の喜びは、つかの間だった。

「打てたのはよかったですけど…」

0-1の四回二死で左越え同点ソロ。試合前まで対戦打率・667(6打数4安打)、1本塁打と得意にしていた石川を見事につかまえた。福留に休養が与えられ7月12日の中日戦(甲子園)以来41日ぶり自身4度目の「4番」に座ったが、これが4番1号弾。福留と並びチームトップの14号は、右肩上がりに描く成長曲線と同様の鮮やかなアーチだった。

大山も2者連続となる5号弾で続き、一気に逆転。プロ入り以来12戦白星がない小野を若虎2人で勇気づけたが、直後に落とし穴が待っていた。

2-1の四回無死一塁。リベロの放った痛烈な打球が、左中間を襲った。前進してつかもうとしたが頭上を越え、あえなく“バンザイ”。記録は安打だったが後方へそらし、二塁打となって無死二、三塁に。結局この回、3失点となって小野は降板。試合のターニングポイントとなった。

本塁打のちバンザイ。だが、打球に猛然と向かっていった攻めの守備が厳しい結果につながったとも言える。試合後、目測より打球が伸びたか? と報道陣に問われたが「それは関係ないです」とキッパリ言い切り、逃げなかった。

この日の4打席(4打数1安打)で今季341打席となり、また規定打席に到達した。今季初スタメンは4月18日の中日戦(ナゴヤドーム)と遅れたが、一塁と外野のすべてをこなしながら、一度ミスをしてもはい上がってきた。打率・251、糸井と並びチーム2位タイの44打点、チームトップタイの14本塁打は十分な貢献度といえる。

今季最多の貯金「12」を突き破る挑戦は、3度目も失敗に終わり「11」に戻った。今季2度目の5連勝もかなわなかったが、同じくサヨナラ負けした首位広島とのゲーム差は8・5のままだ。

悔しさを糧にはい上がる中谷とともに、虎は必ずやり返す。