阪神OB江夏豊氏、小野について「これだけ勝てなくても先発をさせてもらえるのはそれだけ魅力、光るものがある投手だということ。いい部分と思って堂々と投げればいい」

<ヤクルト5-4阪神(22日)>プロ初勝利が遠すぎる…。阪神ドラフト2位の新人・小野泰己投手(23)が22日のヤクルト戦で自身12度目の先発となったが、4回途中から右足がつるアクシデントが発生し、4失点で無念の交代。黒星こそつかなかったものの、またも初白星はならなかった。

「味方が点を取ってくれた後に失点したのは良くない。次は防げるようにしたい」。前回15日の広島戦はプロ最短となる3回途中5失点でKO。デビュー当時は好投しても打線に恵まれない状態だったが、今では単なる勝てない投手に成り下がり…。金本監督は「今日はいい球は投げていたし、変化球でカウントが取れていた。あとは間合いとか、どういう意識を持って投げているのか、だんだんとは理解しているけど」と話したが、今後の起用については不透明だ。

目下、球団ワーストの新人開幕7連敗中と悶々とした状況が続く小野だが、どん底まで落ち込むことはない。この日、解説に訪れた“伝説のOB”江夏豊氏(69)はこう話す。「苦しいだろうが、オレも1年目は9勝から10勝を挙げる際に67日、2か月以上勝てなかった。でも、考えたらいい。これだけ勝てなくても先発をさせてもらえるのはそれだけ魅力、光るものがある投手だということ。いい部分と思って堂々と投げればいい」。さらに「この世界は平均点の投手より、何かが飛び抜けている方が大きな武器になる。短所を少なくするのは後になってからでいいんだ」と“金言”を送ったのだ。

不振で二軍調整中の藤浪には「(一軍での)内容がひどすぎる。考えられない」などと辛口批評でなる御大だが、小野は背番号28の大事な継承者。放っておけなかったのだろう。次回チャンスがあれば今度こそ、応援してくれる江夏氏のためにも頑張るしかない。