阪神・藤浪、制球難の改善で今オフの渡米プラン浮上 球団幹部「まだ正式に何も決まっていない話」「米国に行かせるというのも選択肢の一つ」

阪神・藤浪晋太郎投手(23)の完全復活へ、球団内に今オフの渡米プランが浮上していることが21日、明らかになった。今季の不調の原因となっている制球難を米国で改善するというもので、球団幹部が「米国に行かせるというのも選択肢の一つ」と明かした。22日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)に登板予定。様々な可能性を模索しつつ、復活を目指して再スタートを切る。

このままではいけない。必ず、立ち直ってもらわなくてはならない。本来の姿を取り戻してもらいたい。悩める藤浪を救う-。そのために、球団はあらゆる可能性を模索している。課題である制球難の改善。再生プランの一つとして、渡米案の存在が判明した。

球団幹部は「まだ正式に何も決まっていない話」と、決定事項ではないことを強調しつつ、「米国に行かせるというのも選択肢の一つ」と明かした。

当然、現在はシーズン中。優勝争いも終盤戦に入ってきた。チームも上を目指し、必死に戦っている。いますぐにどうこう、ということではない。ただ、海の向こうには、日本球界でまだ浸透していない技術や知識がある。そのなかには、制球難の改善例もある。

メジャーリーグではここ数年、制球の乱れから活躍できなかった投手が、制球難を改善し、いまでは守護神を任せられるまでに変貌を遂げた例があるという。その投手の場合、投球、または送球時に首から肩にかけて張りが生じるなど、無意識のうちに肉体の変化があった。その正常時との違いを1つずつ取り除いていった結果、制球が安定し、活躍に至った成功例があり、「球団内でも把握している」という。

そういったノウハウを藤浪が米国で学び、実践し、現状を打破する力に変える。これまで調整法は右腕自身に委ねられていた部分も多く、自主トレなどオフについては個人の自由に任せていた。プロ入り後3年連続で2桁勝利。10年、いや15年後の阪神も任せられる大黒柱に成長した。誰もがそう思ったが、昨季は7勝11敗。今季はチームの士気にかかわるほどの制球難で、5月27日にプロ入り後初めて不調で2軍落ちした。

それから2カ月以上にも及ぶ2軍生活も、16日の広島戦(京セラ)で4回2/3を7安打7四死球3失点。課題の制球に改善は見られず、再び2軍へ。同じ轍を踏まないためにも、これからは球団がキッチリ管理。オフの12、1月は選手に直接指導ができないが、現場やフロントが一丸となって、復活プロジェクトを進めていく。

リスタートの第一歩が22日のソフトバンク戦。短いイニングを投げる予定で、順調なら27日の巨人戦(東京ドーム)で1軍復帰となる。しかし、竹安や松田、D3位・才木らも昇格候補に控えており、香田投手コーチは「(藤浪の再昇格は)結果、内容、投げた姿を見ての判断になる」と説明した。

藤浪だけじゃなく、昨季新人王の高山も2軍で再調整中。将来を担う金の卵を、もうムダにはできない。いずれにしても藤浪が復活しなければ、虎に明るい未来は見えてこない。

★昨年ダルらと!

藤浪の自主トレについては個人に任されていて、15年1月には前田健太(当時広島、現ドジャース)との合同自主トレに参加。昨年12月もダルビッシュ(ドジャース)、大谷(日本ハム)らともトレーニングするなど、自らを高める場を模索してきたが、ここ2年は結果につながらなかった。

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170822/tig17082205030002-n1.html