阪神・北條「内角寄りの球を、うまく力が逃げないようにして打てました」「2本打ったら、もう1本という気持ちだったんですが。今は結果を残すしかないです」

(セ・リーグ、中日4-10阪神、18回戦、阪神10勝8敗、18日、ナゴヤD)ナゴヤの空(といってもドームの中だけど)に突如として打ち上がった4発アーチショー。口火を切ったのは北條だ。五回無死。伊藤のツーシームを完ぺきに捉えた3号ソロは、虎党で埋まった左翼席へ。

「内角寄りの球を、うまく力が逃げないようにして打てました」

懐かしい感触だった。何と開幕間もない4月9日以来131日ぶり。この時は1試合2発。ことしの北條は何本打つんだろう、とファンが大興奮した巨人戦だった。

が、まさかの不振に。スタメンを外され、代打での登場すら激減していった。大和の故障離脱で巡ってきたチャンスだ。

試合前のこと。金本監督から声を掛けられた。

「粘りというものを4月からずっと出していたら違うものが出たんじゃないのか」

指揮官は、2安打した前日17日の広島戦こそが、北條の本当の姿だと信じ、期待している。応えて、この日もマルチ安打。二回に左前打、そして待望の一発。

「2本打ったら、もう1本という気持ちだったんですが。今は結果を残すしかないです」

帰ってきた開幕の遊撃手。明け渡すつもりはない。