阪神・中谷「捕らないといけなかったです」中村コーチ「素晴らしいポジションをとってくれていた。責められないし、照明が(目に)入ったらどうしようもない。中谷も悔しいだろうし、僕も悔いが残ります」

(セ・リーグ、DeNA8-2阪神、17回戦、阪神10勝7敗、13日、横浜)ハマスタの悪夢が再びよみがえった。二回一死一、二塁。中谷が守る右翼前方にライナー性の当たりが飛んでいく。打球の下に入り、捕球体勢。ライトフライか-。しかし、照明が目に入り、打球を見失い、白球は無情にもグラブを通り過ぎて後ろに弾んでいった。

「捕らないといけなかったです」

試合後、少ない言葉に悔しさをにじませた。この後逸で2人走者がかえり、逆転を許した。悔しそうにホームをしゃがみこんで見つめる。流れを一気に向こうへ渡す、手痛いミスになってしまった。

白く明るく光るLEDが導入されたハマスタの照明は、守る側にとっては鬼門だ。スクランブル先発の松田の足を引っ張ってしまった男は一切の言い訳はしなかったが、7月5日には福留も照明が目に入り、梶谷の左翼前方への当たりを捕球できなかった。その反省もあってか前日12日に守備に就いた際にはナイターなのにサングラスを着用していたほど。省エネルギーで環境に優しいが、名手も泣かせるやっかいな魔物だ。

だから、首脳陣も責めなかった。金本監督が「ま、照明が入ったから。そこは責められないし、アンラッキーだし」と語れば、中村外野守備走塁コーチも「素晴らしいポジションをとってくれていた。責められないし、照明が(目に)入ったらどうしようもない。中谷も悔しいだろうし、僕も悔いが残ります」とかばった。

バットで必ず取り返す。中谷はミスの翌日はここぞの一本でしっかり取り返してきた。

7月22日のヤクルト戦(神宮)では2点ビハインドの六回無死一、二塁でスリーバント失敗。指揮官から大目玉を食らった。しかしその翌日の試合では、代打でリードを広げる左越えの10号ソロ。また、26日のDeNA戦(甲子園)では左中間への飛球を大山とお見合いし、痛恨の失点に。それでも翌日には値千金の逆転3ランを放ってみせた。

何度転んでも立ち上がる。この悔しさをバネに、必ず15日からの広島3連戦(京セラ)で名誉挽回の一打を放つ。 (箭内桃子)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170814/tig17081405040009-n1.html