阪神・松田「自分のできることをやろうと思って、マウンドに上がりました。(今季初勝利は)うれしいです」「その(強力リリーフ陣に)中に加われるように、明日からも抑えられるように頑張ります」

(セ・リーグ、阪神4-0ヤクルト、17回戦、阪神11勝6敗、5日、京セラ)1球ごとに気持ちを高めた。乾いた音がブルペンに響き、10球も投げ終えないところで、自らGOサインを出した。チームを救うため、松田がスクランブル発進。秋山の緊急降板を強力ブルペン陣がカバーし、燕打線を2試合連続でシャットアウトした。粘った松田が今季初勝利を手にした。

「自分のできることをやろうと思って、マウンドに上がりました。(今季初勝利は)うれしいです」

2016年8月21日の巨人戦(東京ドーム)で2/3回を無失点に抑えて以来、プロ通算6勝目という“ご褒美”もゲットした。お立ち台の上では控えめに笑ったが、紛れもなくこの日の投のMVPだ。先発秋山が右太ももの張りを訴え、2-0の三回二死走者なしから坂口に四球を与えたところで、緊急降板。まだ場内のざわつきが収まらない中、バトンを受け継いだ。山崎への初球は146キロを真ん中低めに決め、カウント1-1から「最近悪くない」という143キロ直球で右飛に仕留めた。

続く四回は二死二、三塁のピンチを背負うも中村を内角高めの146キロで遊飛に打ちとり、五回は三者凡退。今季24試合目の登板で2回1/3を37球で2安打無失点と任務を全う。3番手桑原から藤川-高橋-ドリスへつながった“完全リレー”への流れを作った。

母校の波佐見高(長崎)が16年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。開幕カードとなる7日の第1試合で彦根東(滋賀)と対戦する。

「(試合は)見れないと思いますが、僕自身、励みになっています。しっかりやってくれると思います」

自身も3年時に春の甲子園に出場した。2回戦敗退と涙をのんだが、ワンプレーごとに揺れるスタンドの光景、喜びと悔しさ…。これから、かけがえのない経験をする後輩たちへの最高のエールとなった。

3日の広島戦(マツダ)から、これで21イニング連続無失点中。中継ぎ陣の奮闘も光る。松田は「その(強力リリーフ陣に)中に加われるように、明日からも抑えられるように頑張ります」と気合を入れ直した。結果で信頼を勝ち取り、欠かすことのできないピースになる。 (新里公章)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170806/tig17080605030014-n1.html