阪神・上本、チーム19年ぶりのランニングホームラン「たまたまいいところに跳ねてくれました」

(セ・リーグ、広島4-3阪神、15回戦、広島8勝7敗、1日、マツダ)想定外のことばかり起きた。風に流され、跳ねて、転がって…。快足を飛ばして3つ目のベースも蹴る上本に、迷いは一切なかった。最後は砂煙を上げて滑り込み、チーム19年ぶりのランニングホームランが完成だ。

 「たまたまいいところに跳ねてくれました」

試合中に広報を通じてコメント。自身も驚きを隠せないようすだった。2-4の七回一死走者なしで、カウント2-1から中田の142キロ真っすぐを振り抜いた。角度は“アーチ”そのもので、左翼手・松山もフェンス際までバック。だが白球はそこから、右翼方向へ向かって吹いていた強風に大きく流された。慌てて中堅方向へ追っていった松山だったが、左中間フェンス手前でボールを大きく弾きながら転倒。このとき上本はすでに、二塁も蹴っていた。

結局、コロコロと中堅方向まで転がったボールは本塁まで帰ってこず。エラーも記録されず、スコアボードに「HR」のランプが灯った。今季6号ソロは、虎では1998年7月4日の広島戦(広島)の坪井智哉以来19年ぶりの、ランニングホームランだ。

敗れはしたが鯉を焦らせ冷や汗をかかせた、意地の一発だった。序盤には、上本にとっては本塁打よりも珍しい3球三振があった。一回先頭の西岡が中前打を放った直後に打席に入ったが、初球はバスターの構えを見せたが見逃し、2球目は空振り。何もできず、3球目のスイングも空を切った。そこから3者連続三振で、チームに勢いを生むことができなかった。

五回無死満塁では右犠飛を放つなど、3試合連続安打で2打点を挙げ、気を吐いたが、ゲームにも想定外の形で幕を引いてしまった。九回一死一塁で空振り三振。その後に本塁上に立ってしまい、二盗阻止を試みた捕手を妨害したとして、守備妨害を適用されてしまった。

追いすがる執念を見せた上本だったが、一周回って、何とも後味の悪いラストバッターになってしまった。 (長友孝輔)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170802/tig17080205030010-n1.html