阪神タイガース・福留、フォーム改造 片岡打撃コーチ「福留も試行錯誤しているので…」

(セ・リーグ、中日1-0阪神、11回戦、中日6勝5敗、28日、ナゴヤD)エッ!? スタンドの虎党がざわめいた。二回の第1打席。福留はバットを胸の前に構えると、左手を中ほどに添えて、ゆらりゆらり…。あれはそう、まるで近藤和彦(大洋)のてんびん打法。なりふりかまわぬフォーム改造で、なんとかチームを救おうとした。

「福留も試行錯誤しているので…」

片岡打撃コーチは、無言で球場をあとにした40歳ベテランの胸中を代弁した。

今季、初めて5番で出場した。先発出場した63試合すべてで4番に座っていたが、原口に主砲の座を譲った。3&4月は打率・291、2本塁打、13打点。5月は・284、4本塁打、16打点と打線をけん引。だが、6月は・145、0本塁打、2打点と急降下。金本監督は打順の組み替えについて「(相手投手の)右左もある」と言いつつ「ちょっと(福留)孝介を楽にさせてやろうかなという(こと)」と本音をのぞかせた。

言い訳は一切しない。が、疲労は確実に蓄積している。交流戦終盤、リーグ戦再開までの休みの過ごし方について「ゆっくりしたい。じっとしていたい」ともらした。右手中指のけがの影響もあって、思うようにバットが振れない。グリップ部分には負担を減らすためか、練習からテープを何重にも巻く。自身、タイムリーは15日の西武戦(甲子園)から出ていない。なんとかしたい、打開したい-。強烈な思いが、てんびん打法となって噴出した。

九回一死。1球目ではセーフティーバントの構えもみせた。そしてまたてんびん打法。3球目、守護神・田島の140キロ直球をとらえたが、あとひと伸び足りずに中飛に終わった。

6連敗中、打線はわずか7点。衆人環視のなかでいきなりスタイルを変えてでも、得点がほしかった。金本監督も「何とかしようという気は持ってくれている」と察した苦肉の策。悩めるキャプテンがあがいて、もがいて、トンネルを抜け出す。 (箭内桃子)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170629/tig17062903350011-n1.html