阪神・鳥谷について早大時代の監督、野村徹氏「口数の多い男でもなく、私にも周囲にも弱音を吐かなかった。けがとか風邪とか、そんなのは彼の中にない」

(セ・パ交流戦、オリックス4-11阪神、1回戦、阪神1勝、6日、京セラ)鳥だ! 虎だ! 関西の主役は俺たちだァ!! 阪神は交流戦無敗だったオリックスに11-4と爆勝。鳥谷敬内野手(35)が交流戦歴代最多305安打目を2号3ランで飾るなど、猛牛のエース・金子千尋投手(33)を9失点KOに追い込んだ。関西ダービー初戦を制し、首位広島を猛追する3連勝だ。

不屈の男が京セラに美しい放物線を描いた。白球はフェンス下でジャンプした右翼手・武田の頭上を越し、最前列に着弾した。鼻骨を骨折しながら試合に出続ける鳥谷が金子の膝を折らせ、関西ダービー先勝を決めた。

「捕られるかなと思いましたけど。甲子園だったら(浜風で)アウトでした。京セラドームだったんでラッキーでした」

三回二死一、二塁。原口の左前適時打で3-2と勝ち越し、一気呵成といきたいところだった。カウント1-1から内角142キロを強振。5月12日のDeNA戦(横浜)以来、実に20試合ぶりの2号3ランだ。

これでこの回、一挙6得点。ここまで6勝を挙げていた球界を代表するエース・金子を、自己ワースト9失点KO(5回2/3)に追い込んだのは、間違いなく鳥谷のひと振り。しかも、これで和田一浩(元中日など)を超える歴代単独トップの交流戦通算305安打だ。

「(安打トップは)特に…。やめたら、どうせ抜かれるので。気にしていないです」

本人はいたってクールだが、球団通算7777号というハッピーな!? おまけつきだった。

5月24日の巨人戦(甲子園)で顔面に死球を受け、激しい流血とともに鼻骨骨折。球団関係者の話を総合すると折れた場所は鼻背で、1、2週間は腫れると診断されたという。それでも首脳陣に出場を志願。同30日のロッテ戦(ZOZOマリン)でスタメン復帰した姿に、毎年、合同自主トレを行う球界最年長野手・42歳の井口(ロッテ)は「けがをしても試合に出る。練習量も多く、メンタルの強さもある。僕も尊敬する選手です」と最敬礼した。

早大時代からそうだった。2年時のオープン戦で死球で右手を痛めた。当時の監督、野村徹氏(80)によると「投げる方の手で、どうなるかと心配した」が、リーグ戦に間に合わせて、出場を続けた。「口数の多い男でもなく、私にも周囲にも弱音を吐かなかった。けがとか風邪とか、そんなのは彼の中にない」と同氏。この日で1805試合連続出場。常々、「僕はホームラン打者じゃない」というが、衣笠祥雄、金本知憲の系譜をたどりながら、メモリアルを一発で決めたのは、さすがといえる。

「最高の結果になってくれてよかったです」と鳥谷が力を込めれば、金本監督も「向こうはエース。なかなか点がとれないだろうというのはありましたが、よくとってくれた」と目を細めた。

3連勝で貯金「11」。首位広島に1ゲーム差で食らいつき、セ・リーグは完全に2強モードだ。オリックスの連勝も7で止めた。牛だろうが鷹だろうが、獅子も鷲も、鉄人が導く虎が、一気に食べ尽くす。  (阿部祐亮)

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