阪神・糸井 金子との対決に「最悪。…それは冗談やけど、いいピッチャーやし、楽しみやね。打てるように頑張ります」

阪神・糸井嘉男外野手(35)が、6日からのオリックス3連戦(京セラ)で古巣との公式戦初対決に臨む。初戦からエースの金子千尋投手(33)との対戦だが「最悪や」と冗談を飛ばしつつ「いいピッチャーやし楽しみ」と闘志を燃やした。虎入りを決めた直後、昨年11月のファンフェスタから舌戦を繰り広げてきた。最高の仲間が最強の敵となり、ついに真剣勝負だ。

厄介、手ごわい、やりづらい。そんな言葉では足りない相手だ。誰より実力を知っているからこそ、糸井が最初に発した言葉は強烈だった。いよいよ臨む古巣・オリックス戦。6日の先発が「金子千尋」と知らされ、超人も苦笑いした。

「最悪。…それは冗談やけど、いいピッチャーやし、楽しみやね。打てるように頑張ります」

当然、弱気なワケがない。すぐにニヤッと笑い、18メートル44を挟んで向かい合うのを心待ちにしてみせた。だが、誰も異論がない事実として、味方にするには最高でも敵に回すのは最悪な投手だ。

2013年から昨季まで4シーズンをともに戦った。オリックスが優勝まであと一歩まで迫った14年は、糸井が首位打者(・331)、最高出塁率(・424)の2冠に輝き、金子も最優秀防御率(1・98)と最多勝利(16勝)で沢村賞に輝いた。苦楽をともにし、すべてを知り尽くしたが、一方ではすべてを知られ過ぎている相手だ。

前哨戦もあった。国内フリーエージェント権を行使して虎入りを決意した昨年11月下旬。別れを告げるオリックスのファンフェスタへ参加した糸井に対し、金子はトークショーで「楽しみですね。今からどういう球を投げようか、イメージしています」と不敵に笑った。140キロ台後半のキレる直球と、七色どころではない8種にも及ぶという球種で、超人をじっくり攻めにかかる。半年以上に渡って練られたプランを、打ち砕かなくてはならない。

ただでさえ、糸井は日本ハム時代には通算で打率・200(35打数7安打)と分が悪かった。金子は今季はすでに6勝(2敗)を挙げ、防御率2・64と調子も上々。オリックス自体が、交流戦無敗の7連勝で向かってくる。突進してくる猛牛を、超人が先頭に立って止めなくてはならない。

糸井自身も、トンネルを抜け、走り出したところで、盟友たちに止められるワケにはいかない。5月下旬に経験した自己ワースト「28打席連続ノーヒット」の不名誉は置いてきた。交流戦6試合は打率・273、4打点、1本塁打と状態を上げている。そして3日の日本ハム戦(甲子園)から移籍後初の2試合連続盗塁中。1月に痛めた膝の不安も感じさせない。

今カードと9日からのソフトバンク戦(ヤフオクドーム)がDH制というのも、超人には追い風だ。金本監督も「孝介や、糸井もあるし、原口との兼ね合いもあるし」と示唆。福留がDHに入れば、糸井は慣れ親しんだ京セラの右翼守備に就ける。DH起用ならさらに負担も減る。金子撃ちから始まる盟友撃ちに、とことん専念できるというワケだ。

「(オリックスとの対戦は)楽しみやね」

“最悪”の再会から、最高の結果を出してみせる。虎の糸井ここにありを、かつての仲間たちに見せつける。 (長友孝輔)

阪神・糸井、金子との対決は「最悪」古巣オリとの関西ダービーへ闘志

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